読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

鑑定団で発表された「四つ目の曜変天目(鑑定団天目)」の真贋騒動に対する反応への簡単なツッコミ その2

2016年12月20日放送されたテレビ東京の番組「開運!なんでも鑑定団」において、「国宝級の曜変天目」と報じられた茶碗(ここでは仮に「鑑定団天目」と呼ぶ)について、現在真贋騒動が持ち上がっています。それに対するTwitter上のツイートと某掲示板・まとめサイト上のいくつかのコメントに、私が勝手にツッコミを入れる、というだけの記事、その2です。

 その1はこちらを参照してください。

gachikibou.hatenadiary.com

注意

・一部言葉がきれいでない場合がありますが、愚痴の範囲とご容赦ください。

・特定のどなたの発言であるかは言及していません。また、複数人のコメントをまとめている場合があります。

・簡潔な言葉でコメントすることに重点を置いています。詳細な反論をお聞きになりたい方はコメントをお寄せいただくか、以下のTwitterにご連絡ください。

https://twitter.com/gachikibou

 

【鑑定団天目は出来の悪いものだから評価が低いかもしれないが、ニセモノだと叩くほとではないだろ】

「『質の低いダイヤ』を高いと鑑定した」のならおっしゃる通りでしょうが、今回の事例は「『ガラス玉』を一級品のダイヤと鑑定した」というに等しいのですが、そのような鑑定を放置してもよいとお考えでしょうか?

 

【本物かどうかなんて識者の間で意見が分かれて当たり前だろ】

状況によってはそうでしょう。しかし、例えばガラス玉を「異論はあるかもしれないが、これは一級品のダイヤだ」と言われたら「確かに人によって異論はあるだろう」と言えるでしょうか?


【「なんでも鑑定団」なんて所詮バラエティ番組。騒ぎすぎでしょ】
バラエティ番組なら何を言ってもいいのですか?データをねつ造した某バラエティ番組は打ち切りになりましたよね。

発掘!あるある大事典 - Wikipedia

今回の騒ぎの原因の一つは「国宝級のお宝発見!」と宣伝し、実際にそれに準ずるもの、と断定したからです。「国宝」という「称号」はそれほどの価値があるものです(だからこそ徳島県が調査に乗り出そうとしたのです)が、もしあなたにとってそうでないなら、私から言うことはもう何もありません。

 

【いい加減な評価をして損するのは中島誠之助氏自身だから、そんなことはしないだろう】
そうですね。だから彼はこれから損をするんじゃないですか。
あと、彼がいい加減な評価をした例を、少なくとも一つは挙げられますよ。繰り返しになって恐縮ですがどうぞ。

blogs.yahoo.co.jp

 

【評価額2500万円は贈与税に配慮した金額でしょ。本来の価値はもっと上】
なんでも鑑定団の過去の評価額ランキングの10位まではすべて1億円以上の評価ですが、なぜ今回だけそういう配慮されたのでしょうか?

www.tv-tokyo.co.jp

 


【人間だれしも間違うから、しょうがないんじゃないの?】
おっしゃる通りです。しかし、もし誤りがあれば訂正するのが社会的に善とされるあり方です。テレビ東京中島誠之助氏は「過ちては改むるに憚ること勿れ」という古代の偉人の言葉を実践することをお勧めいたします。

 

【中島氏は、これからどんどん評価されてもよいというものを取り上げようとする。今回もそれじゃないの?】
そもそも「新しく評価されるように高く値をつける」という行為自体、すでに「鑑定」の枠を超えていると思いませんか?

 

【長江何某ってのは、ニセモノ作ってるだけの自称陶芸家でしょ?】

九代目長江惣吉氏とは、以下のような活動を行っている研究家です。

曜変天目の再現を目指して20数年試行錯誤を繰り返している

・およそ日本国内でもトップクラスの曜変天目の研究家たちと一緒に調査と意見交換を繰り返す

・中国に20数回渡航して陶片や現地の調査を繰り返している

・中国現地の研究家とも意見交換を何度も行い、かつ現在も交流がある

・日本東洋陶磁学会の学会誌に本人執筆の論文(共著)が掲載されており、陶磁研究専門誌にもたびたび記事が掲載されている

VOL.41|学会誌・会報誌 学会誌「東洋陶磁」とは|東洋陶磁学会

日本陶磁協会:検索結果: <長江惣吉>

・実際に曜変天目の実物を触って調査したことがある

(国宝陶磁器の扱いは極めて厳重で、所蔵団体の限られた研究員以外が茶碗に触れる許可はめったに下りない)

・中国出土の曜変天目の陶片も調査チームの一員として直に見に行っている

藤田美術館所蔵の曜変天目X線蛍光分析に立ち合い、比較対象として自らの試作茶碗を同時に分析にかけている

こういった人物を「ニセモノ作ってるだけの自称陶芸家」呼ばわりする「勇気」には驚くばかりです。

 

【番組での鑑定は番組から出演料もらっていて持ち主と利害関係がないから公平な鑑定ができる】

持ち主と利害関係がなくても、あるものが評価されることによって鑑定士が利益を得る状況は存在しますが。
そもそも「利害関係の有無」と「誤鑑定があるかないか」とは全く別の問題だと思いませんか?

 

【侘び寂びのある曜変天目もある】
ねーよ。曜変天目がどういうものか一から勉強してこい。

 

【相手が曜変天目の専門家だとなると、さすがに「逆張り馬鹿」は無いかな、と思う。 ゆえにこの部分を撤回する 小林仁氏は逆張り馬鹿ではない もっとおぞましい何かだ】
「おぞましい何か」といったきり、何をもって「おぞましい」のかも説明せず放置した上、たいして中身のない、ネットで情報を拾い上げただけの記事を「もし仮にこの茶碗が偽物だと確定した場合、初報を出した」のは自分だ、と誇ることで自らの勝利条件を「茶碗の真贋」からそらし自尊心を守り育てる手法、大変感服いたしました。これまでも似たようなやりかたで「己」を高めていらしたご様子。どうぞ今後も「己」を脳内で際限なく高めていてください。

 

他に何かあればその3を作ります。

 

 ※こちらの記事に対する反論に関しては私のツイッターアカウントへの@ツイートかDM、または本コメント欄へのご連絡以外は無視させていただきます。また、ご連絡には数日かかる場合があることをご了承ください。