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「鑑定団天目」真贋騒動に関連する情報まとめ ◎曜変天目に関する参考資料

鑑定団天目 開運!なんでも鑑定団 曜変天目

【注意事項とお願い】

・この記事は、【鑑定団で発表された「四つ目の曜変天目(鑑定団天目)」の真贋騒動に関連する情報まとめ】からの分割記事です。初めて来られた方は、まず上記リンクの注意文をお読みになってから本記事をお読みください。

・本記事を拡散していただける場合は、親記事である鑑定団で発表された「四つ目の曜変天目(鑑定団天目)」の真贋騒動に関連する情報まとめ】にリンクをしていただくようお願いいたします。

・もし私が見逃しているWeb上の記事などあるようでしたら、その旨ご連絡をいただけると大変助かります。お手数ですが関連URLなどを本記事コメント欄または私のツイッターアカウント(がち (@gachikibou) | Twitter)、メール(gachikibou@gmail.com)へお寄せください。

・誤字・脱字・記事の解釈間違い、リンク切れなどについても同様にお寄せください。

 

【最終更新履歴】※過去の更新履歴は記事の最後にまとめて記載しています。

2017/2/11:

・「◎曜変天目に関する参考資料」に「名刀幻想辞典」を追加。 

 

曜変天目に関する参考資料 

※Webで閲覧可能なもののみ載せております。

※ 以下は時系列順紹介でないのでご了承ください。

※この項はまだ不完全ですので、近日中にアップデートいたします。

 

NHKドキュメンタリー - ETV特集 アンコール「曜変~陶工・魔性の輝きに挑む~」

(NHK Eテレ、2016/6/11初放映) 

前述の長江惣吉氏の再現検証を中心に、曜変天目の輝きの謎に迫ったNHKのドキュメンタリー。

筆者コメント:

近年の曜変天目研究を理解するには必見の番組。特に藤田美術館蔵の曜変天目茶碗を蛍光X線分析した結果、曜変部分が焼成時の酸性ガスによるものである可能性が極めて高いことが分かった点が非常に重要(金属を含む釉薬による加彩説はほぼ否定された)。また、長江氏の親子二代にわたる曜変天目再現への執念がよくわかる番組でもある。 

 参考:

蛍光X線分析 (XRF) - HORIBA

 

中国で曜変天目がほとんど発見されないのは、なぜでしょうか?以下の中から特... - Yahoo!知恵袋(2016/6/20、回答は6/26付投稿)

曜変天目茶碗が中国で発見されない(陶片は2009年に発見)のはなぜか、という疑問に対してgsgsgsgs14氏が上記NHK番組で判明した情報と豊富な資料をもとに回答したもの。曜変天目について理解を深めることができる。

筆者コメント:

知恵袋系の回答としては白眉と思う。特にNHKの上記番組で判明した内容が従来のいくつかの説を覆したことが分かりやすく説明されている。

 

きのうのなんでも鑑定団、中島誠之助氏は「鑑定団始まって以来の... - Yahoo!知恵袋(2016/12/21、回答は2016/12/27)

 鑑定団天目の評価額に対して疑問を持つ質問者に、先の回答者と同一人物であるgsgsgsgs14氏が、主に2016年にクリスティーズのオークションで落札された黒田家伝来の油滴天目の落札価格(約11億円)を根拠に中島氏の鑑定を「まったく間違った鑑定」と断じている。

 

曜変天目 長江惣吉作 №3-7 Yohentennmoku 曜變天目 - YouTube

曜変天目 長江惣吉作 №4-4 Yohentennmoku 曜變天目 - YouTube

曜変天目 長江惣吉作 №5-2 Yohentennmoku 曜變天目 - YouTube

曜変天目 長江惣吉作 №3-7 Yohentennmoku 曜變天目 - YouTube(2011年11月)

九代目長江惣吉氏の 2011年以前の曜変天目再現の過程で得られたサンプルを動画で撮影したもの。この動画を画像化したものが陶芸誌『陶遊』誌上の長江惣吉氏の連載「曜変への道(2017年1月時点で連載中)」でも掲載された。

陶遊のバックナンバー ( | Fujisan.co.jpの雑誌・定期購読

 

名刀・名器の伝説 - 名刀幻想辞典 

曜変天目 - 名刀幻想辞典 

文字通り、名刀・名器(茶器)に関する情報をまとめたサイト。高名な刀剣を中心に取り扱ってはいるが、東山御物などの茶道具についても非常に充実している。

曜変天目に関しては、君台観左右帳記(Wikipedia名刀幻想辞典)をはじめ、室町・桃山期の茶道具に関する基礎資料の原文を引用しながら、それぞれの茶碗の基本的な情報(サイズ・伝来・過去文献での言及など)をまとめている。また、過去に「曜変天目」と分類された茶碗や、三好家所有の曜変天目に関する当時の文献も確認できる。

筆者コメント:

曜変天目の、室町・桃山から江戸期に至るまでの文献上の取り扱いと伝来をWeb上で確認するには最適のサイト。というか、そこらの曜変天目を取り上げた書籍よりはるかに参照性が高く、もうこのサイトと「大正名器鑑」のアーカイブがあれば他の資料はいらないんじゃないか、というレベルであり、個人のサイトながら非常に完成度が高い。原文引用も豊富であり、管理人氏の苦労がしのばれる。

ほかに注目すべき点としては、中島誠之助氏が「三好家伝来」といった典拠と考えられる「天王寺屋会記」「今井宗久日記」の記述が引用されていること。中島氏の鑑定を検証するうえで重要な情報である。

なお、サイトへの応援として寄付を募っているので、志のある方はこのページの下部を参照されたい。

※本項掲載について「名刀幻想辞典」管理人様にご快諾をいただきました。お礼申し上げます。

 

 

国立国会図書館デジタルコレクション - 大正名器鑑. 第6編(大正14年)

 著名な茶人である高橋箒庵による、著名な茶道具を収録した図鑑。大正8年から昭和元年にかけて9編13冊が刊行。古陶磁・茶道具研究の資料として現在も参照される名著である。第6編では天目茶碗が取り上げられており、その筆頭に「曜変」として現在「曜変天目茶碗」として一般に広く認められている国宝の三碗を含む六碗が紹介されている。

※「曜変」として六碗が上がっているが、後半三碗は現在は「油滴天目」に分類するのが一般的である。

筆者コメント:

ポイントは、各茶碗の来歴や茶会記(過去に実施されたお茶会の記録)の情報が詳しく載っていること。これが追える、つまり伝来がはっきりしているというのも名碗の条件の一つである。また、白黒写真ながら茶碗の箱も撮影されており、名碗の箱がどういうものか見ることができる。

それにしても、あの時代に写真付きでこれだけの内容をまとめる労力はかなりのものだっただろう(箒庵が実見した際の日付と場所、細かい部分の状態も各記事の最後に添えられているので、つまり彼はすべての茶碗を自分で見に行ったのだ)。現代も基礎資料として使われるのもうなずける名著だと思う。

※この項、一部以下のブログ記事を参考にさせていただきました。お礼申し上げます。

大正名器鑑 : 本阿弥光悦覚え書き

 

SOTHEBY'S AN EXQUISITE AND RARE 'JIAN' 'HARE'S FUR' 'TENMOKU' BOWL
SOUTHERN SONG DYNASTY

天目茶碗の名品が、世界的にどの程度の金額で取引されているかの参考として挙げる。

ロンドンのサザビーズで2016年11月(鑑定団天目発表の直前)に行われたオークションに出品された天目茶碗の情報。1,085,000英ポンド(当時のレートで約1億4千万円)で落札されたことが記録されている(当初の予想落札額は30万-40万ポンド[4,200万-5,600万円])。この天目茶碗は先に紹介した大正名器鑑. 第6編 のp.22-23に「油滴」として所載の茶碗で、東山御物として伝わっていたもの。現在の基準では「禾目天目」の分類になる。禾目天目は古来評価の高い天目茶碗であるが、現在、一般に曜変・油滴天目よりは一段格の下がるものとして扱われる。

筆者コメント:

説明文の通り、現在曜変天目より格下とみなされる禾目天目ですら鑑定団天目の評価額2,500万円を(入札前の予想価格の時点で)大幅に上回る評価をされている。これは一例ではあるが、本当の天目茶碗の名品であればあの程度の評価額ではありえない、という証左の一つとなるだろう。しかも、日本と異なりいわゆる「茶道的」な価値観を持っていない海外での評価・落札額であることにも注目されたい。

 ※こちらの情報は、世界的な無名人氏(https://twitter.com/perpetufelicita)よりお寄せいただきました。感謝申し上げます。

 

THE KURODA FAMILY YUTEKI TENMOKU
A HIGHLY IMPORTANT AND VERY RARE ‘OIL SPOT’ JIAN TEA BOWL

 2016年6月、クリスティーズ・ニューヨークで競売にかけられた油滴天目の情報。最終的には11,701,000 USドル(当時のレートで約12億円)で落札されたことが記録されている(当初の予想落札額は150万ドル-250万ドル[1億5千万円-2億4千万円])。黒田家伝来で、その後安宅コレクションを経て個人蔵となったもの。黒田家に伝来した経緯は不明だが、付属品として漆塗りの箱、天目台、仕覆(茶碗を包む袋)2つとそれらを収める箱が添えられており、天目茶碗の次第としては申し分ない。1935年に「旧重要美術品」に指定されているが、2015年に指定解除されている。※旧重要美術品についてはWikipediaを参照。

筆者コメント:

曜変天目には一歩譲るものの、禾目天目より評価の高い油滴天目の近年の売買価格が12億円である。近年の中国古陶磁は値上がりを続けており(主に中国人富裕層が購買)、宋代の陶磁器は天井知らずの感がある。確かにこの茶碗は、大名家が所有ののち中国陶磁の一流コレクションとして名高い安宅コレクションを経ており、いわゆる「箔」はついているうえに、「次第(箱や仕覆、伝来を示す書付等の付属品)」もそろっており、鑑定団天目と比較して伝来・付属品の点でもはるかに有利ではある。しかしながら茶碗の格としては曜変天目のほうが上であることを考慮すれば、鑑定団天目の評価額2500万円が曜変天目の評価としていかに低いものかがわかるだろう。

なお、この天目茶碗については、山田五郎氏が「鑑定団天目の価格に違和感を覚えた」とコメントしたラジオでも引用されている。内容については「鑑定団天目」真贋騒動に関連する情報まとめ ◎テレビ・ラジオでの報道 を参照。

※本記事は以下のブログを一部参考にさせていただきました。お礼申し上げます。

貴方は「12億円のお茶碗」で、お茶が飲めますか? - 桂屋孫一のニューヨーク・アートダイアリー

紐育閑話: 油滴天目、12億円で落札@Christie's

 

以下追加予定

 

【更新履歴】誤字等の細かな修正履歴は割愛します

2017/1/27:

・記事を公開。

 

2017/1/29:

曜変天目に関する参考資料」に「国立国会図書館デジタルコレクション 大正名器鑑 第6編」を追加。

2017/1/30

・本記事を分割。

2017/2/5:

曜変天目に関する参考資料」に「SOTHEBY'S AN EXQUISITE AND RARE 'JIAN' 'HARE'S FUR' 'TENMOKU' BOWL
SOUTHERN SONG DYNASTY
」を追加。

曜変天目に関する参考資料」に「THE KURODA FAMILY YUTEKI TENMOKU
A HIGHLY IMPORTANT AND VERY RARE ‘OIL SPOT’ JIAN TEA BOWL
」を追加。

2017/2/11:

・「◎曜変天目に関する参考資料」に「名刀幻想辞典」を追加。